「CHANEL(シャネル)」2015春夏、オートクチュール・コレクションのプレゼンテーションにご招待いただきました。
ロマンティックに彩られた会場は、パステルトーン1色。
お花のセットは、実際にパリのグランパレにある温室で行われたショーに使われたプロップを持って来られたのだそう。
会場にすこし早く着いたので、ラックに掛けられた美しい装飾品のようなお洋服を眺めながら、待つこと数分。
スミレのマカロン、ビーツのタルトなど、ケータリングも素敵。
さて、時間になると、パリから来日されたCHANEL本国でPRを務められるフランス人女性によるプレゼンテーションがスタート。
ファーストルックは、黄色のセットアップ。
丸みを帯びたショルダーライン、ワイドなネックライン、ベールで覆った、雲のような幅広いブリムのハットも印象的。
ピンクやオレンジ、イエローやホワイトなど優しいトーンで彩られたカラーパレットが、柔らかい曲線を描くシルエットを美しく引き立たせていて、どのルックもハッとするような美しさでした。
まさに、花のワルツを奏でているような。
今回よく出てきたアイテムとして、ペンシルスカート、短い丈のジャケット、長いベルト、ブラックレザーのソックス付きブーティー。
デザイン画も見せていただいて。
「胸ではなく、ウエストを見せるのが新鮮」とカール ラガーフェルド氏。
それから、プレゼンテーションが終わった後にPRの方とお話していたら、
「CHANEL is all about ‘contrast’」
と言われていたのが印象的でした。
明るい色と暗い色、重さと軽さ、たとえばこちらのルックのように、ヘビーな素材のトップスとエアリーなスカート……確かにシャネルの服は、コントラストを軸に表現していることを感じます。
リボンを幾重にもつなぎ合わせて作られたテキスタイルは、ショーの前になってラガーフェルド氏が「色がなにか足りない」と指摘され、本番直前に水色を一本入れたものも作ったのだとか。
味わいが出て、さらに素敵ですよね。
“おりがみ”プリーツと名付けられていたスカート。
細やかなディテールは、職人さんたちがすべてハンドメイドで何十時間、何百時間も掛けて施している作品。
街で若者が被っているようなニットキャップからインスパイアされてデザインされたという帽子など、小物使いもユニーク。
「これらは実際には存在しない花。地上の楽園や空想上の温室を表現したヴィジョン」と、今回のコレクションについて語られたラガーフェルド氏。
美しく丁寧な手仕事に触れられて、目も心も満たされた午後でした。
CHANEL(シャネル)
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「女の子のためのロンドン・ガイド -THE LONDON BOOK-」SHOKO著
2012年6月28日(木)発売 1,620円(税込) 文化出版局刊
SHOKO初の著書「女の子のためのロンドン・ガイド -THE LONDON BOOK-」(文化出版局刊)が6月28日(木)に発売されました。ファッションはもちろんアート、カルチャー、音楽に精進し、そして英国暮らしをこよなく愛するアーティストSHOKOの視点で選んだ女性のためのロンドンの150軒以上のショップやスポットをご案内。さらに英国らしい心豊かな日常に使いたくなるSHOKOの愛用アイテムや、ストリートで出会ったロンドンガールたちのファッションスナップまで、ロンドンがギュッと詰まっています。SHOKOが撮影した美しい写真、ほほえましい写真にイラストも添えられた、ガイドブックとアートブックをミックスしたような楽しい一冊。旅のお供にはもちろん、ページを開くだけでロンドンの空気とそこに集う人達の温度を感じる、女の子のためのロンドン・ガイドです!
※出版社にある在庫はすべて完売しました。現在は、書店にあるものがすべてになります。
下記2店舗には、今のところ随時在庫が確保されています。
BOOKMARC(ブックマーク)・原宿
東京都渋谷区神宮前4-26-14
TEL:03-5412-0351
agnès b.(アニエスベー)・ロンドン
コヴェントガーデン(地下鉄:Covent Gardenより徒歩1分)
35-36 Floral St, London WC2E 9DJ
TEL: +44 (0)20 7379 1992
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