ロンドンで生活していると、街にクリエイティブな刺激が溢れていたり、人が個々でいられることなど、クリエイターとしても一人の女性としても暮らしやすく良い所はたくさんあるけれど、毎日さりげなくひそかな喜びを感じていることは、“音楽”と“食”です。
ロンドンの食に関しては「女の子のためのロンドン・ガイド」にも書いたように、2000年を越した頃から人気スターシェフのレストランが次々とオープンし、街にコンセプチュアルでお洒落なカフェが溢れ、それでも同時に何十年前からあるインドカレーやベトナミーズなど昔ながらのレストランも変わらない美味しさで存在し続け、今やロンドンの街は美味しいものだらけ。
この日はブリティッシュレール(電車)の下にお店を構える天然酵母のパン屋さんにて、仕事の合間にサッとランチ。レンズ豆のスープには、添えられたヨーグルトとチリとパクチーが絶妙なバランス。焼きたての天然酵母カンパーニュと一緒に。
OFFの日、西ロンドンの少し先まで足を伸ばして、友人とティーサロンへ。
アフタヌーンティーを頂きながら、お喋りに花が咲く午後。
ケーキやスコーンの美味しさはもちろん、プレゼンテーションも可愛い。
ここ数年であっという間にロンドン中で流行したベトナミ−ズサンドイッチ「バインミー」。
甘辛に味付けされた三枚肉のポークと、キュウリ、にんじん、パクチーが入っていて、どこで頂いても本当に美味しい。
いつも、「パクチー大盛り」で注文。
ここ一年、グラノーラを作るのにも食べるのにもハマっています。
朝は最近、ヨーグルトにグラノーラ。大好物のイチゴやラズベリー、ブルーベリーをたっぷり乗せて。
東京では自分で作るのが好きですが、ロンドンではいくつかお気に入りのカフェやグロサリー自家製のものを買って、研究がてら食べ比べています。
Melrose and Morganのサワーチェリーグラノーラは「Great Taste 2013」の星付き商品。甘さが程良い。
お店によってドライフルーツの種類やメイプルシロップの量もそれぞれなので、もちろん味も食感も全然違うし、パンプキンシードを入れると美味しいんだな、とか、フルーツとオーツの分量の比なども参考になります。
でも結局、甘さも中身も好きに調整できる、自分で作ったグラノーラが一番好きかも。(当たり前ですね。)
さて、私のもうひとつの楽しみ“音楽”に関しては、私は特にロンドンでライブに行くのが大好きですが、気軽にフラッと一人で行ったり、友人と数人で行くのもまた違った楽しみが。
先々週は、一人で気ままに、ふたつのライブを見にいきました。
奇遇にも、二つともカムデンタウンの同じべニュー。
月曜は、「Babyshambles(ベイビーシャンブルズ)」のライブへ。
カムデンは、彼らのホームタウン。だからなのか、より思いが籠っているような、熱くて、気持ちの高まるライブでした。
ピートはやはりカリスマティック。良いライブが見られて良かった!
週末は、グラスゴー出身のロックバンド「Franz Ferdinand(フランツフェルディナンド)」のライブへ。
1stアルバムツアーのロンドン公演で見た以来だから、私にとっては約10年ぶりのフランツのライブ。
セットリストがすごく良くて、ライティングや演出もばっちりキマってて、何より演奏に芯があって、オーディエンスも大人な雰囲気で、予想を遥かに超えるほど楽しいライブで・・・ 久しぶりに、はしゃいでしまいました!
私は10代の頃からライブやバンドのTシャツが大好きで、今やたくさんのTシャツコレクションを持っていますが、近年はキリがないので買わないようにしていますが・・・やっぱりフランツのデザイン周りは19世紀末〜20世紀初頭の美術運動ロシア・アヴァンギャルドがベースにあるだけあって、こだわってる。
今回のヨーロッパツアーTシャツはデザインも形もカッコ良くて、つい買ってしまいました。
最近は、当日のライブがすぐにCDになるのですね。
それを販売していたスタッフの可愛い女の子。
帰り道、グラノーラとライブのことを考えながら夜空の下を歩いていると、東京でレコーディングを終え、全国カフェライブツアーに出ている主人から電話。
ライブのことを興奮まじりに語った後、そういえばグラノーラ…と話し出す。
私用のグラノーラは甘さ控えめヘルシーに作るけれど、主人用はいつもメイプルシロップとドライパイナップルたっぷり、のリクエスト。今回、私が作り置きしてきたものは、あっという間に食べてしまったみたい。
お互いが出張を終えて東京に戻る頃に、ロンドン仕込みの新しいレシピで作ってみるのも、今の楽しみでもあります。
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「女の子のためのロンドン・ガイド -THE LONDON BOOK-」SHOKO著
2012年6月28日(木)発売 1,575円(税込) 文化出版局刊
SHOKO初の著書「女の子のためのロンドン・ガイド -THE LONDON BOOK-」(文化出版局刊)が6月28日(木)に発売されました。ファッションはもちろんアート、カルチャー、音楽に精進し、そして英国暮らしをこよなく愛するアーティストSHOKOの視点で選んだ女性のためのロンドンの150軒以上のショップやスポットをご案内。さらに英国らしい心豊かな日常に使いたくなるSHOKOの愛用アイテムや、ストリートで出会ったロンドンガールたちのファッションスナップまで、ロンドンがギュッと詰まっています。SHOKOが撮影した美しい写真、ほほえましい写真にイラストも添えられた、ガイドブックとアートブックをミックスしたような楽しい一冊。旅のお供にはもちろん、ページを開くだけでロンドンの空気とそこに集う人達の温度を感じる、女の子のためのロンドン・ガイドです!
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