パーティ

ウォーホル, ヴェルヴェッツ and ニコ

 先日の続きです。

やっとこの日の目的だった「The Hayword(ヘイワード・ギャラリー)」に辿り着きました。

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1968年に開館したこちらのギャラリーでは常設展はなく、いつも様々な展覧会が開催されているのですが、いつもキュレーターの方々のセンスが光っています。ロンドンの美術館にしては珍しく入場料があり、今回は10ポンドでした。

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今開催しているのはAndy Warhol(アンディ・ウォーホル)の「Other voices, other rooms」展。
今もなお世界的に影響を及ぼし続けている彼の芸術作品にはもちろん、彼自身の独特な佇まいに、私も大きな影響を受けてきました。
特に今回の展覧会では、今まで実際見た事のない、彼が1980年代前後にプロデュースしていたTVプログラムや、1960年代からの映画作品も見られるということで、とてもとても楽しみにしていました。

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展覧会場内は写真撮影禁止なので、会場周りの写真をいくつか。。。

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展覧会ポスターのビジュアルは、ウォーホルのセルフ・ポートレート。

早速チケットを買い、中に入ると、始めの部屋から圧倒的!
天井が高く広いスペースの真ん中に大きなスクリーンが3つドドーンとありました。

壁沿いに展示された細かい作品を観ながら歩いて行くと、その先に聴こえて来たのは、大好きな、懐かしい、あの曲!「The Velvet Underground & Nico(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ)」の「I’ll be your mirror」。ぽつんと設置されたそのスクリーンでは、ウォーホルが手がけたそのミュージックビデオ、そして「Lights」のビデオも流れていました。サイケデリックな映像に乗せて流れるその曲の美しいこと……。続けて6回くらい見てしまいました。

スロープを上がると、そこには正に「ポップ」としか言い様のない、カラフルで、明るくて、正に、the U.S.な空間! ウォーホルの世界をこのような展示で完璧に表現した現代のイギリス人も、本当に凄い・・・と圧倒されながらも感心……。

そこには1979年〜1987年の間、ウォーホルがニューヨークのケーブルTVやMTVの番組に、プロデューサー、ディレクターとして携わった42ものTVプログラムが、どれも自由に見られる様になっているのです!そしてそれらのテレビ画面を囲うように、ウォーホル自身のインタビュー、又、ウォーホルが出演したラジオ番組などが、これもまたヘッドフォンで聴ける様に。

私は一人、あっちへ行ったりこっちへ行ったりとバタバタし、その後に入った次の部屋は、これまた圧倒的な存在感の巨大なブラック・ルーム。20を超える大きなスクリーンが真っ暗な空間に存在感強く並び、今まで世に知られていないものも含め、ウォーホルの映画やビデオ作品をそれぞれ上映しているのです!

私が個人的に興味を強く持っている「The Factory」での映像もありました。

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(上写真は、展示映像とは別のものです。)

そのビデオは、1966年にウォーホルが16mmフィルムで撮ったドキュメンタリー作品で、一言で言えば、ファクトリー(ウォーホルのスタジオ)でヴェルヴェッツとニコがジャム・セッションをしている、というだけの映像なのですが、サングラス姿のルー・リードが弾くギターの音、それに合わせてタンバリンを叩くニコや、モーリン・タッカー、ジョン・ケイル、スターリング・モリソンの演奏、そして途中途中でカメラ(ウォーホル)がルー・リードやニコの顔に近づいたり遠のいたりする手法、それからセッション中ずっと床で遊んでいるニコの息子、アリ。 映像最後のほうになると、ニューヨーク警察の人達が、演奏の音がうるさい!と文句を言いにファクトリーの中に入ってきて、セッションは終わるけれど、ウォーホルはビデオカメラを回し続け……その先まで録音されていて、これこそドキュメンタリー・フィルム! この映像を見ているだけで、60年代のニューヨークの空気感が直に伝わって来て、すっかり見入ってしまいました。

他の映像作品も、一瞬で目を奪われてしまうようなインパクトの強い映像ばかりだったのですが……またいずれお話させて下さい!

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最後の部屋には、1966年にニューヨークのギャラリーで発表された「Silver clouds」と名付けられたインスタレーションの展示がありました。

展覧会パンフレットは分厚い本になっていて、読む所が沢山あって、嬉しい!家に帰ってからの楽しみです。
そして、読み終えたら開催中に絶対もう一度行きたいと思っています!

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力強い作品をいくつも見て、今日も心がいっぱい。
帰り道、夕日がとってもきれいでした。

それでは、また!